BLを読んで世界を生きる

友だちがいないのでBLの感想をブログで発露します。BLで栄養を摂取して世界を生きています。というかBLが世界です。差別表現は苦手。

【BL感想】『先輩、ナカ見せて 2』沖田有帆先生

先輩、ナカ見せて』2巻を拝読。

この感情を発露させたかったんだけど語り合う友だちが誰もいないのでブログ作った。


あらすじ:


弱気なこじらせ陰キャ・春輝と天然ハイスぺ陽キャ・ユウ君。

身バレ炎上を乗り越えて結ばれた二人は、カップVTuberとして活動することに。
配信も同棲も順調でラブラブな二人だったけど、春輝にVTuber事務所入りのオファーが舞い込んで!?
自分以外との関わりを増やしていく春輝に、ユウ君はある思いを抱きはじめ…?

「見られるの 本当は気持ちいいんじゃないですか?」

羞恥とフェチに翻弄されるVTuber BL、待望の第2巻!
電子限定描き下ろしマンガ1Pつき★

完全に個人の感想です。ネタバレありです。


前巻に引き続き、性癖ど真ん中。

ユウ君(年下ネアカ、裏表なし、本業営業のVtuber、敬語、大型犬系、やや変態)が、ハル君(年上ねくら引きこもりコミュ障)を溺愛して、デレデレで甘やかす。

2巻では新キャラのあお君が、、受けの古参ガチ恋ファンで美青年で根が陰キャ
いつも完璧なユウ君が生まれて初めての妬きもち、ハル君を壊しそうだと自己判断で距離とって、すれ違う。
ああーーー良い!良い!!!王道!王道だけど!いやだからこそ!!いい!!!!!
良さに、弊脳(へい・のう)の貧しき語彙が追い付かない。

追いつかないなりに、尊みを以下の3つに分けて整理したい。

 

1.ユウはるいちゃいちゃ&やきもち&すれ違い

まず、前巻でめでたくカップルとなった二人。付き合いたてのときめきが伝わってほほえましい。読者は、二人はまず別れないだろうという安心感の上で、ストーリー上のすれ違いをそれなりにハラハラと見守ることができる。

あと私は攻めの敬語フェチなので、カップルになってもユウ君の言葉遣いが「ですます」のままで嬉しい。

 

2.新キャラ2名の高い魅力

新キャラ、VのTuberはかい君とあお君(うずうず)。どちらもキャラが立っている。

こういうマンガの新キャラって、「BLの新キャラあるある」みたいな感じで「うんうん、こういうタイプね~」って目が滑ることも少なくないのに、目が滑らなかった。等身大の人間の魅力だった。

個人的にあお君がすごくツボ(好みという意味での)。オタクムーブが鮮やかすぎて愛おしい。萌え袖も良い。一人称「僕」なのもよいし「~すよ」の口癖もよい。あと爪噛む癖もよい。それから多分だけど、メンシプで悩み相談してるとき、コメントしてるよね(コメの1つ、あお君の副垢の陽木アイコンと同じような気が)?よね??

元々陽木に憧れてVになった→ポッと出の新人に陽木取られて満を持してユニット申請、の流れも不自然じゃないし、ちょっとやそっとじゃ諦めない(ガチ恋最古参ファンで別れ待ち)姿勢もいい。

 

はかい君も良いよねー。声でかくて自信満々なんだろうなー。

はかい君、あお君とはフラグ一切ないけど、今後新展開あるのだろうか?

 


3.最後に、陰キャ思考回路の解析度の高さ

あおハルの、毎回距離感戻る感じや、お互いの呼び方決めても気恥ずかしくてスッと呼べないムーブ、、とてつもなく純度の高い「陰」。。なんだよなあ。

あとあお君の、別れたらその隙に慰めて付き合おうとするとか、ハル君にピアス開けたがるとか、サブ垢ずらりとあるとか。自分かと思った。

その一方で、陽キャのユウ君とはかい君に「いやいや、そんな人いないでしょ~、はいはいBLファンタジー」みたいな薄っぺらさがない。ちゃんと人間。どのキャラクターも欠点(?)すら魅力なのが、引き込まれる理由かも。


まだあった。配信中のコメ欄も良い。テンポと間が、まるで読者もリアタイしてるかのような錯覚に陥らされる。

ちなみに一番好きなのは、あお君が限界化してるときの「なんて?www」。

 

2日で5回くらい読んだ。たぶん値段10倍しても元とってると思う。
これと同様の栄養を摂取し続けないとしぬかもしれない。沖田有帆先生は責任をもって私を助けてほしい。
まず日本語が母語としてわかってこの作品を細胞レベルで隅々まで味わえることに感謝するとともに、「つづく」に全力で期待を込め、正座飛び越えて土下座&血眼で待つ。以上。